2024年GW:ADV150で四国一周ツーリング(後編)

前編はコチラ。

2024年GW:ADV150で四国一周ツーリング(前編)

2024年のゴールデンウイークに行ってきた四国一周ツーリングの記録です。 名古屋から出発し、5泊6日の日程。例によって完全1人行動です。 一周にもいろいろな考え方があると思いますが、四国四極、すなわち ...

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4日目

5泊6日の四国一周ツーリングも後半戦です。

前半戦は四国最東端 蒲生田岬室戸岬四国最南端 足摺岬を回りました。ここまでの走行距離は884kmです。

朝8時、朝食を済ませて宇和島市内のホテルを出発します。

天気は曇り。予報では時々雨。少し霧っぽかったのと肌寒いこともあり、レインウェアを着用します。

佐田岬

四国最西端 佐田岬は今回の四国一周ツーリングで一番行きたかったところです。

実は2020年にも行ったことがある(金沢→佐多岬ツーリングの途中)のですが、その時は時間に余裕がなく、岬の先まで行くことができませんでした。

今回は2時間滞在しても大丈夫なように余裕を持った工程を組んでいます。

湿っぽい

佐田岬メロディーライン(国道197号)に入った辺りから急にが濃くなり視界が悪化しました。

1台前の車両は何とか見えますが2台前はほぼ見えない状態。

車でもこれだけ視界が悪い中で走ったことはありません。

 

幸い、道はずっと一本なので、たまたま前を走っていた湘南ナンバーのバイクのテールランプを目標にして走ります。

三崎港の辺りでようやく霧が晴れましたが、なかなかの緊張感でした。

 

そこから更に30分ほどクネクネ道を走っていきますがまたしても霧が深くなってきます。

慎重に走って、10時過ぎに佐田岬駐車場に到着です。4年ぶり2回目。

何も見えねえ

車やらバイクやらが結構停まっていました。

しかし、霧で何も見えません。天気が良ければ九州が見えるくらいのはずなのに。

佐田岬灯台公園案内図

四国最西端になる岬の先端までは駐車場から徒歩で30分ほどかかります。

4年前には見れなかった景色を見るため、気合を入れて歩き始めます。

霧の佐田岬

霧の佐田岬

 

意外と見どころがあります

 

椿山展望台に到着。やはり霧で見えません。

ハートマークが見えるか

恋人の聖地その2

佐田岬灯台も霧の中です。

霧の佐田岬灯台

こういう案内板好き

大正7年4月1日初点

灯台の向こうにありました。四国最西端の碑。

四国最西端

九州は目の前

 

さらに先の御籠島展望所へ。相変わらずの霧です。歩いて行ける範囲ではここが一番端になります。

灯台が見えるような見えないような

展望所までもうすぐ

 

間に灯台が見えるはずの絶好の撮影スポット、永遠の灯もこの有様です。

灯台は見えず

少し戻って、豊予要塞 洞窟式砲台跡もついでに眺めていきます。

洞窟が2つ見えます

砲台のレプリカ

砲台のレプリカ

 

佐田岬は思いのほか楽しく、結局1時間半ほど滞在していました。

天気が良かったらとの想いは残りますが、これもまた旅の醍醐味です。

逆にこれだけ霧が出るのだから灯台が必要だとよく理解できた、と前向きに考えることにします。

 

昼食は三崎港の隣のしらす食堂はなはなでしらす・まぐろ3色丼を頂きました。メチャウマ。

 

下灘駅

宿泊予定の伊予市まで、国道378号、通称「夕やけこやけライン」を走ります。

やっぱり海沿いの道は気持ちが良いですね。四国の南側とはまた違った雰囲気になるのも面白い。

 

途中、日本で一番海に近い駅であるJR下灘駅に寄ってみることにします。

しかし近付いてみると車もバイクも人もいっぱいでろくに駐車もできない状況。

確かに海は見えるし雰囲気は良いしフォトジェニックなスポットであるのですが、狭い無人駅にあまりに人が集まってしまい風情も何もありません。

早々に退散。

あのベンチで写真を撮りたいらしい

駅舎

海が目の前のホーム

とてもあのベンチには座れなかった

確かに写真に「映える」

 

その後はのんびり走り、15時過ぎに伊予市内のホテルに到着。

温泉に入って疲れを癒し、近くの食堂で腹いっぱい夕食を食べて早めに就寝。

4日目の走行距離は228kmでした。霧に悩まされましたが楽しい一日でした。

 

5日目

5月に入りました。四国一周ツーリングも実質最終日

この日は四国の上の方を走ります。瀬戸内海に面したこの辺のエリアは工業地帯になっており、走ってても特に面白くはなさそうです。

天気予報は一日雨。レインウェアを着込んで7時半に出発です。

大角鼻

まずは四国の左上に飛び出た大角鼻へ。

海浜公園として整備されており、晴れていれば良い景色が拝めそうですが、雨なので眺めはイマイチです。

晴れていれば景色よさそう

 

展望台に行くとがいました。やたらと人懐っこく、ニャーニャー鳴きながらすり寄ってきます。食べ物は無いよ。

鼻にいる猫なので、鼻猫

鼻猫

鼻猫

鼻猫

鼻猫

鼻猫

ADV150

天気が良いときに改めて来てみたい場所ではあります。

しかし雨はだんだん強まる予報。あまりウロウロせずに先を急ぎます。

 

竹居岬

四国に入ったら高速道路は使わないというマイルールを課しているので、ひたすら一般道で東へ向かいます。

雨がずっと降り続く中、単調な道が続きだんだん嫌になってきました。

信号に捕まることも多く、なかなかペースが上がらずイライラ。

香川県に入った辺りで、なるべく海沿いを走るというルールも無視して、バイパスで流れの良さそうな国道377号へ。

 

15時半、ようやく四国最北端 竹居岬に到着です。

四国最北端 竹居岬

ここは高松市街から近いこともあり、あまり特別感はありません。来たという満足感がすべて。

まあ何にせよ、これで四国四極制覇です。やったぜ!

にっぽん応援ツーリング2024 登録履歴

その後はもう少し走って東かがわ市のホテルにチェックイン。

雨はようやく上がっていましたが、改めて外出する気にはなれず夕食はホテルで済ませる始末。うどん?何それ?

5日目の走行距離は260kmでした。雨の中の収穫は、鼻猫かな。

 

6日目

いよいよ四国一周ツーリング最終日です。と言っても、名古屋の自宅へ帰るだけですが。

今更天気が良くなった中、のんびりと8時過ぎに出発です。

 

往路と同様に淡路島を通って行くのですが、ここが誤算でした。

大鳴門橋に入るとすさまじい横風で、気を抜くと隣の車線に持っていかれそうになります。

更に路面の伸縮装置(金属のギザギザ、ジョイント)が大きく、ギザギザにバイクのタイヤがまるっとはまるサイズ。通るたびにハンドルがふらつきます。

バイクに乗っていて今までで一番の恐怖でした。

大鳴門橋(Wikipediaより)

しかし高速道路で止まるわけにはいかず、スピードを落として必死でバイクにしがみついて走ります。

渦潮に目を向けるようなんてありません。

橋は1km以上あるので、こんな状況が数分続きました。

ようやく橋を渡り終え、淡路島南PAで止まった時には身体が震えていました

 

四国に向かうときは何とも無かったので油断していました。たまたま風が弱かったのでしょう。

この恐怖はトラウマものです。

 

そして、この先にはさらに長大な明石海峡大橋が待ち構えています。

しかしここを通らなければ帰れません。戻るにしてもまた大鳴門橋を通らなければなりません。

まさに、進むも地獄、退くも地獄

明石海峡大橋(Wikipediaより)

意を決して明石海峡大橋に向かいます。

もう気合しかありません。

やっぱり風が強く、再びトラウマものの恐怖との戦いでしたが、何とか無事に渡ることができました。

もう二度とバイクでは通りたくありません。

 

その後は特にトラブルも無く、のんびり走って15時頃自宅に到着です。

6日目の走行距離は328kmでした。新名神を使ったので1日目より距離は短め。

 

四国一周ツーリング、これにて完結です。6日間の走行距離はちょうど1700kmでした。

 

感想

完走した感想です。

天候には恵まれませんでしたが、一部を除いて楽しく走ることができました。

訪れたスポット(主に岬)も楽しめました。

 

特に四国の下半分は走っていて気持ちが良い。逆に上半分はツーリングには魅力が薄いかと。

沿岸部以外にも魅惑のスポットがあるのでまた訪れてみたいものです。国道439号、通称「酷道ヨサク」とか。

 

反省点としては大鳴門橋、明石海峡大橋をなめてました。あの恐怖を考えると、南海フェリー(和歌山⇔徳島)で四国に渡るか、しまなみ海道を使った方が良かったかもしれません。

というか、もし次の機会があったらそうします。もう二度とバイクでは通りたくありません(2回目)

 

お遍路さんが普通に歩いていたり、室戸岬周辺の堤防がやたら高かったり、押しボタン信号が黄色点滅だったり、道路に横向きの数字(対空表示)が書かれていたり、実際に行ってみたからこそ体感できたこともいろいろありました。

総じて楽しく満足のいくツーリングとなりました。

 

からす
そこのキミも四国へ行ってみよう!でも橋には気をつけろ!

 

岬ランキング

6ヶ所回った岬の個人的ランキングを発表します。

6位:竹居岬(四国最北端)

高松市街から近く特別感がありません。晴れていれば景色は良そうですが。

最北端という付加価値が無ければ行く意義は薄いと思われます。逆に言えばその付加価値がめちゃくちゃでかい。

5位:大角鼻

市街地から近く特別感はあまりありません。岬感を無視すれば素敵な海浜公園だと思います。

ねこ大好き。

4位:室戸岬

台風のイメージが強いですが、行ってみたらあまり見かけないタイプの岬でした。

奇岩、自然好きにはたまらないかも。

3位:蒲生田岬(四国最東端)

岬に至るまでの細い道、断崖に立つ灯台、そこからの絶景と岬ポイント高めです。

謎のモニュメントがあるのも高評価。もう少し知名度があっても良いと思います(宣伝ガンバレ)

2位:足摺岬(四国最南端)

岬周辺は観光地化されていますが、人里からは離れておりはるばるやってきたという感が強くあります。

先端は高さ約80メートルの絶壁で、太平洋を見渡せる絶景スポット。ジョン万次郎もポイントUPに貢献。

1位:佐田岬(四国最西端)

佐田岬メロディーライン、駐車場までのクネクネ道という走る楽しさ。

佐田岬灯台、椿山展望台、御籠島展望所、永遠の灯、洞窟式砲台跡など見どころの多いきれいに整備された佐田岬灯台公園。そこからの絶景(霧が無ければ)

しかも全部無料。最高です。

 

ツーリングで役に立ったもの

タナックス(TANAX) MOTOFIZZ  フィールドシートバッグ_MFK-101

着替え、レインウェア、その他諸々を詰め込みます。お土産も考慮すると大きい方が良いです。

 

ゴールドウイン(GOLDWIN) レインウェア

これのおかげで雨を乗り切れました。レインウェアはケチらない方が良いです。

 

コミネ バイク用ネオレインブーツカバー

影のMVP。これのおかげで靴への浸水は一切ありませんでした。

 

モンベル ソックオンサンダル

宿に着いてからの外出に。かさばらないので荷物をコンパクトに抑えたいときに重宝します。

 

 

おまけ

旅のお供の黒須さんです。  → VRoid

 

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