バイクに乗る以上、任意保険には必ず入りましょう。世の中に対する義務です。
任意保険に入っていない人に公道を走る資格はありません。
お金が無いから保険に入れないとか言う人は今すぐバイクを降りてください。
残念ながらバイクの任意保険に加入している人は全体の40%程度しかいないそうですが、未加入の人には是非考えを改めて頂きたい。
バイクの任意保険に入るべき理由
たとえ50ccの原付でも危険性は変わりありません。必ず任意保険に入りましょう。
バイクは危ない
まず、大前提としてバイクは危ないということを認識しましょう。
万が一事故にあった場合に、「死亡する」あるいは「後遺症が残る」リスクが極めて高いということです。
事故やトラブル時に自分や相手、家族等関係者、それから公共/私有財産にかける迷惑を少しでも減らすためです。
自賠責保険は保証範囲が狭い
バイク(50cc原付を含むすべて)を所有する際には自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)への加入が義務付けられています。
保険と名が付いているのでこれで十分と思ってしまう人もいるようですが、ハッキリ言って甘いです。
自賠責保険は事故被害者の救済を目的としており、相手方のケガや死亡に対する賠償責任(対人賠償)しか補償されません。
また補償額の上限も、死亡に対して最大3,000万円、後遺障害に対して最大4,000万円となっています。
つまり、自賠責の補償範囲外を任意保険でカバーする必要があるわけです。
ちなみに自賠責保険に加入していないと、以下の罰則があります。満了日が近づくと案内が届くので、忘れずに手続きを行いましょう。
250cc以下のバイクは車検が無いので特に注意が必要です。
- 6ヶ月半以内の免許停止
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
任意保険で対人・対物賠償をカバーする
事故によっては高額の賠償責任が発生する可能性があります。
任意保険で以下(自賠責保険の補償外)をカバーしておかないと、人生終了となる危険性があります。
- 対人賠償(死亡3000万円以上、後遺障害4000万円以上)
- 対物賠償(自動車、バイク、家屋、店舗、公共物等)
- 自分自身(搭乗者)のケガ、死亡、後遺症
- 自分自身のバイク
自賠責保険と任意保険、両方に加入することで初めて十分な補償内容になると言えます。
ロードサービスを受けられる
バイク保険はロードサービスが付帯していることが一般的です。
ガス欠、パンク、エンジン不始動、バッテリー上がり、キー紛失等のトラブルに備えておけるので遠距離へのツーリングでも安心です。
バイク保険費用を少しでも節約するために
とは言え、バイクの任意保険はけっこうな金額になります。
以下がだいたいの相場(年額)になりますが、特に若年層にとってはかなりの負担となります。
年齢 | 125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 |
---|---|---|---|
17歳~20歳 | 78,000円 | 133,000円 | 138,000円 |
21歳~25歳 | 48,000円 | 60,000円 | 61,000円 |
26歳~29歳 | 40,000円 | 52,000円 | 53,000円 |
30代 | 38,000円 | 43,000円 | 44,000円 |
40代 | 36,000円 | 39,000円 | 39,000円 |
50代 | 35,000円 | 37,000円 | 38,000円 |
60代 | 33,000円 | 36,000円 | 36,000円 |
一括見積もりサービスを利用する
金額と補償内容を比較検討した上で、バイク保険に加入するようにたいところですが、一社ずつ見積を取っていくのは大変です。
なので、一括見積もりサービスを利用しましょう。
補償・特約内容の見直し
補償内容を吟味し、余計な範囲が対象になっていないか確認しましょう。
例えば人身傷害保険や搭乗者傷害保険は、バイク保険以外に傷害保険等に加入しているのであれば重複する分はバイク保険の補償内容から外してもよいでしょう。
また、運転者年齢条件を設定することでも保険料を抑えることができます。
冬場に乗れない場合は保証内容見直しで節約
積雪地や寒冷地では冬場にバイクに乗れずに預けてしまっている人も多いと思います。
バイクに乗れないのに保険料を払い続けるのはムダですよね。
こうした場合は、乗れない期間だけ補償内容の変更を行いましょう。
解約してしまうと等級がリセットされてしまいますが、補償内容の変更だけであれば等級は維持されます。
例えば、対人対物が無制限になっている方は、無制限を外すだけで月々の保険料は大幅に安くなります。
補償内容の変更については保険会社に相談してみましょう。
ファミリーバイク特約を活用する
なお、125cc(原付二種)以下の場合はファミリーバイク特約を使えるので検討してみましょう。
個別に任意保険に入るよりかなり安く済みます。
詳しくは別記事にまとめています。
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【バイク保険】原付二種の強い味方 ファミリーバイク特約のススメ
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わたしが実際に入った保険
以下が実際にわたしが入った/入っている(2022年2月現在)バイク保険です。
幸い、今のところ保険のお世話になる事態は起きていません。
クロスカブ
これは原付二種の特権、自動車保険のファミリーバイク特約を使いました。
むしろファミリーバイク特約が使えるから原付二種を選びました。
保険料は会社の団体割引が効いて5000円/年程度でした。
ADV150
排気量アップに伴いファミリーバイク特約が使えなくなったので、一括見積もりサイトで比較検討して加入しました。
- チューリッヒ保険
- 運転免許:ゴールド
- 年齢区分:30~50歳
- 対人対物無制限
- 保険料:18,690円/年
ゴールド免許と年齢がだいぶ保険料を押し下げてくれているようです。
終わりに
くどいですが、バイクに乗る以上、任意保険には必ず入りましょう。
任意保険に入っていない人は自分だけは事故に合わないと思っているのかもしれませんが、理不尽な状況で起きる交通事故は後を絶ちません。
万が一の事故の際に、相手方の被害をどう補償するのか、自分自身や家族をどう守るのか。
しっかり考えて頂きたいと思います。