第二種電気工事士 技能試験を独学で一発クリアした方法

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2023年12月24日(日)に第二種電気工事士技能試験を受験し、無事に合格しました。

わたしは工業系の学校を出たわけでもなく、何か電気工事に関わる作業を行ったことがあるわけでもない(バイクの配線をいじったくらい)素人ですが、試験時間40分の中で10分を残して作業完了という余裕の合格でした。

そんなわたしが実施した技能試験対策を紹介します。

学校や教室に通ったりはしていません。完全に独学です。

からす
しっかり対策すれば合格できます!

ポイント

  • 候補問題を2周以上やる
  • YouTube動画→実践が近道
  • 投資は惜しまない
  • 苦手項目を克服する

 

筆記試験の前から対策開始

わたしの場合、筆記試験が10月29日(日)、合格発表が11月13日(月)、技能試験が12月24日(日)というスケジュールでした。

筆記試験から技能試験まで約2ヶ月≒約60日です。

 

技能試験は13問の候補問題の中から1問が出題されます。

どの問題が出ても大丈夫なようにすべての問題を少なくとも2回は練習しておきたいところです。

1日1問やるとして、2周なら26日間、3周なら39日間必要です。

残業だったり飲み会だったり家族サービスだったりツーリングだったりして練習に充てられない日もあることを考慮すると、意外と日がありません。

なので、合格する前提で筆記試験の1~2週間前には工具と技能試験練習用部材を購入し練習を始めましょう

やっておくと筆記試験にも役立ちます。

 

筆記試験に関する記事はコチラ。

第二種電気工事士 筆記試験を独学1ヶ月で余裕でクリアした方法

2023年10月29日(日)に第二種電気工事士の筆記試験を受験し、無事に合格の見込みです。 ※正式な結果発表は11月13日(月)ですが、試験当日にはオーム社等による解答速報(想定)が、翌日には電気技術 ...

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目指すのは「確実に、素早く」

技能試験の合格基準は以下です。

  • ひとつでも欠陥があったら失格
  • 時間内に終わらなかったら失格

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要するに、ひとつひとつの手順を確実に、素早く実施していくことが求められます。

そしてその前段として、正しい設計書(複線図)と手順を組み立てる能力が必要となります。

 

そのためには何が必要か。繰り返しの練習あるのみです。

事前準備

何事もしっかりとした準備が肝要です。一発で合格したいならケチらず投資しましょう。

工具

正しい作業をするには正しい道具を使うことが必要です。

ドライバーやペンチは持っている人も多いと思いますが、この際工具はまとめて新調しましょう。

安定のホーザン先生セット販売してくれています。

VVFストリッパーや電工ナイフ、ウォーターポンププライヤー、圧着工具等がセットになったこちらをわたしは購入しました。

合格マルチツール、合格クリップ、合格ゲージは役に立ちました。オススメです。

圧着工具P-77はわたしの手には大きすぎて使いにくかったので、途中でP-738に入れ替え。

試験ではリングスリーブ「大」は出てこないのでこれで十分です。

練習用部材

電線やスイッチを個別に購入するのも手間なので、こちらもセットになったものを購入しましょう。

ホーザン先生が1~3回分を用意していますが、わたしは2回分を購入しました。

3回分あればさらに安心かとは思いますが、2回分で十分だと思います。

不足したり破損したりしたらホームセンターに買いに行きましょう。

 

合格用配線チェッカーは無くても良いですが、実際にスイッチで点灯させた時にテンションが上がりますし、3路スイッチ/4路スイッチの問題で実際の動作が目で見えるのであるとベターです。

テキスト

Webでもかなりの情報を入手できますが、テキストが1冊あった方が効率が良いです。

こちらのテキストがあちこちでオススメされていたので購入。実際役に立ちました。

DVDは未開封ですけど。

 

その他

作業用の手袋、マットなどがあると良いです。

いずれも百均で購入可能。

他、複線図を書きまくるのでノートや紙を用意しておきましょう。

 

実際の練習方法

先にYouTubeで正解を確認

実際の勉強・練習方法については以下手順がオススメです。

ポイント

  1. ホーザン社のHPから「単位作業」の動画をすべて見る
  2. 「単位作業」を一通りやってみる
  3. ホーザン社のHPで複線図の書き方の動画を見る
  4. ホーザン社のHPで候補問題フル解説動画を見る
  5. テキストだけを見て候補問題をやってみる
  6. 4-5を候補問題13問全てを2回やる

要するに正解を見てからやるってことですね。

単位作業で基本的な工具の使い方や各部品単位の作業を覚えてから、問題に取り掛かる。

フル解説動画は本当に丁寧に解説しているので、4本目くらいからは飛ばし飛ばしで良いと思います。

 

筆記試験の記事でも書きましたが、ホーザン社は神です。

合格に必要なものは全てホーザン社のWebサイト「電気工事士試験受験応援サイト 電工試験の虎」にあるのではないかと思います。

 

作業手順を確立しておく

作業に漏れや抜けが生じないように、自分なりの作業手順を確立して、毎回その順番で作業するようにしておくと混乱が生じません。

例えばわたしはこんな感じに決めていました。

  1. 複線図作成
  2. ジョイントボックス関連作業(ゴムブッシング、E管接続等)
  3. 連用取付枠への部品(スイッチ、コンセント)の取り付け
  4. 複線図の左から順番に、部品作業(ケーブル切出し・被覆剥き・部品側ケーブル接続)
  5. 差込型コネクタ接続
  6. リングスリーブ接続

 

2周目からは時間を測ってみる

候補問題1周目は時間は気にせず確実に完成させることを優先しましょう。

2周目に入ったら時間を測ってみます。作業中に時計を見るよりは、完了したらストップウォッチを止めてどれくらい時間がかかったかを見る方が良いと思います。

わたしは2周目の最初で時間制限40分に対して30分程度で終えることができたので、割と余裕が生まれました。

40分を超えてしまった人はスピードを意識した方が良いかと。

 

苦手項目を無くす

自信を持って試験に臨むために、苦手項目は無くしておきましょう。

ランプレセプタクルは何度も出てくるので嫌でも習熟します。

露出型コンセントは候補問題13問中1問しか出てこないので個別に練習しておいた方が無難です。

他、連用取付枠への部品取り付けなんかも素早く確実にこなせるようにしておきたいですね。

いずれも繰り返し練習あるのみです。

 

材料から問題を予想する

技能試験の問題用紙の表紙は以下のような感じです。

中は試験開始まで見ることができませんが、材料は確認できます

材料からどの候補問題が出るか予想できると、試験開始前に作業手順をイメージすることができます。下記はわたしが実際にやった候補問題8の例です。

特長は4の端子台(リモコンリレーの代用)ですね。

これとジョイントボックスで候補問題8だとわかります。

なので、こんな感じに心の準備ができました。

からす
まずはジョイントボックスにゴムブッシングを取り付け。 電工ナイフを使うVVRは先に片付けよう。 端子台にVVFが3本行って6ヶ所ねじ止めするのは手が疲れるから先にネジを緩めておくか。 ジョイントボックスにVVF×3本を通す時にゴムブッシングが外れやすいので注意・・・

 

なお、電気技術者試験センターのHPで実際にどのように問題が出るかを確認することができます。

 

試験本番

2023年12月24日(日)クリスマスイブ、技能試験本番です。

娘にクリスマスプレゼントを気持ち良く渡すためには無事に試験を終えたいところです。

試験30分前には会場に到着し着席。テキストで各候補問題の複線図を見返しながら開始を待ちます。

 

試験用部材セットと問題用紙が配られます。

記載された材料から、上記のとおり候補問題8だとわかります。

問題としては苦手な部類ではありましたが、事前に問題がわかったことで心に余裕が生まれます。

 

工具は必要なものだけを机の上に置きます。

  • VVFストリッパー
  • プラスドライバー
  • 電工ナイフ
  • 圧着工具

 

いざ試験開始。

特に混乱することも無く、淡々と作業を進めていき、完了。

時計を見るとまだ10分残っています。

欠陥が無いか入念にチェック・・・問題無し。

 

という感じであっさりと終えることができました。

 

無事合格して

年が明けて1月26日、合格を確認しました。

筆記試験の勉強を9月下旬から始めて約4ヶ月。早いものです。

久々に資格試験に取り組みましたが、自分の知識やスキルが上がっていくのを実感できるのはなかなか楽しいものでした。

 

からす
本記事が第二種電気工事士を受験する方のお役に立てれば幸いです。

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