15:普通自動二輪免許 おじさんが卒業検定に挑む話

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普通自動二輪免許を取るため教習所に通うこと5週間。

第二段階のみきわめをクリアしたおじさんがいよいよ卒業検定に挑みます

これに合格すれば晴れて免許取得です!(普通自動車免許有りなので学科は免除なのだ)

14:普通自動二輪免許教習 第二段階はおじさんには実際しんどかった件

普通自動二輪免許取得に向けて教習に励むアラフォーおじさん。 第一段階はすんなりと通過できたもの、第二段階は思いのほか苦戦してしまいました。 何がそんなにしんどかったのかというわたしの実体験と共に、バイ ...

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ところで卒業検定って何をやるんでしょうか?

詳しく見ていきましょう。

TVCMで話題のココナラ

普通自動二輪 卒業検定の内容

第一段階、第二段階の記事はコチラ。

13:普通自動二輪免許教習 第一段階はおじさんでも割と余裕だった件

バイクに乗ってみたいけど自分でも免許取れるのかな?と心配しているおじさんがいるならば、伝えてあげたい。

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卒業検定(以下、卒検)は以下の課題(普通自動二輪の場合)が含まれた既定のコースをバイクで走り採点を受けます。

卒検の課題

  1. S字
  2. クランク
  3. 踏切
  4. 急制動
  5. 一本橋
  6. スラローム
  7. 坂道発進

※大型自動二輪の場合は、波状路が追加になります。



採点方式

採点は減点方式で、100点満点からスタートし、70点以上で合格となります。

からす
30点分減点されてもおっけーと考えるか、70点取らなければならないと考えるかは、あなた次第。

 

一発で検定中止(失格)になる内容

以下をやってしまうとその時点で検定中止、すなわち失格になります。

わたしは一本橋が最後まで苦手意識が抜けなかったのでひたすら不安でした。

一発アウト

  1. パイロンへの接触
  2. 転倒
  3. 急制動失敗
  4. 一時停止無視
  5. 踏切内のエンスト
  6. 一本橋落下
  7. 進行妨害
  8. 縁石のりあげ
  9. 逆走

 

大きく減点される内容

以下をやってしまうと大きく減点されてしまいます。

この辺はやってしまったら自分で気付くレベルでヤバいです。

大きく減点

  1. ふらつき
  2. スピード超過
  3. 接触
  4. 進入禁止の場所に進入
  5. 障害物と極端な接近

 

よくある減点

この辺は自分でも気づかない場合がありますね。

確認不足
発進時の後方確認、交差点での左右確認等、確認忘れは当然厳禁。
また、自分は確認しているつもりでも頭の動きが小さく確認が甘いと減点される場合もあるので、大げさなくらい首を振りましょう。
ただしやりすぎるとふらつくので注意。
わたしは教習中に何度か注意されました。

進路変更
進路変更の手順は、①ミラー確認 → ②合図(ウインカー) → ③目視確認 → ④進路変更 となっています。
しかし③と④を同時にやってしまう人が多いと注意されました。目視確認したら一旦前を向く癖をつけた方が良いです。
①~④をしっかりやると意外と時間がかかるので、早めに進路変更に入るようにしましょう。

ウインカー消し忘れ
これもありがちですね。なんなら今でもたまにやります(ADV150はウインカー音がしない)
慣れるしかありません。

卒検のコツ

これらは実際に指導員からも言われましたし、いろいろなバイクブログやYouTubeでも言われいるので大切だと思います。
技術的なことより意識の問題です。

確認はしまくろう
確認を忘れたら減点されますが、確認しすぎても減点はされません。
ここで確認するんだっけ?とド忘れしてしまったときはとりあえず確認しまくりましょう。

課題は安全に
制限時間が科せられているスラローム(8秒以内)、一本橋(7秒以上)は、タイムを気にせずに挑みましょう。
パイロンへ接触、一本橋からの落下は即失格ですが、規定タイムが出せなくても「1秒につき5点の減点」で済みます。
逆にタイムが良くても加点されることは無いので、とにかく自分が確実に通過できるスピードで行きましょう。

困ったら「待つ
検定中も他の車が走っており、交差点で鉢合わせになることがあります。
ここで優先車の進行を妨げると進行妨害となり、大きく減点となってしまいます。
優先順位は直進>左折>右折となっています。
特に右折時に優先車を見落とす方が多いようです。
行くか行かないか迷ったときはとりあえず止まって待ち、確実に自分が「行けるな」と思ったタイミングでしか行かないようにしましょう。

コース間違いは気にしない
検定コースは意外と長いので、検定途中にコースを間違えてしまうこともあります。
しかし、意外かもしれませんがコースを間違えても減点は一切ありません。
間違えてしまっても、落ち着いてぐるっと回って元のコースに戻るようにしましょう。
ただし、正しい道順に戻っている最中も採点は続いているので注意です。

わたしの場合

もう5年以上前になりますが、当時のメモが残っていました。

メモを取るほどに真剣であった、あるいは苦戦していたのでしょう。

検定のコース

メモによると、課題は以下の順番となっていました。

卒検の課題

  1. 急制動
  2. 一本橋
  3. クランク
  4. S字
  5. スラローム
  6. 坂道発進
  7. 踏切

苦手な一本橋、クランクが前半に集中しています。

なので、最初からこう思っていました。

この2つさえクリアできれば大丈夫、と。

 

卒検の朝

2016年10月29日(土)

いよいよ運命の卒業検定当日です。朝から雲が垂れ込め、肌寒い空気でした。

9時から検定開始だったので、いつもより余裕を持って30分前には教習所に着きます。

時間になると別室に集められます。同日に自動二輪の検定を受けるのはわたしを含め4名。皆、若干緊張しているように見えました。

 

並んで検定員から説明を受けます。

当日は雨は降っていませんでしたが、朝までの雨で路面が若干湿っていたので、急制動の制動距離を11mから14mに伸ばすとのこと。

ホントにちょっと湿っている程度だったので、これはラッキーでした。

自信はありましたが、かなり気が楽になりました。

 

そして検定に挑む順番を告げられます。

なんと、わたしが一番目

 

緊張しながらスタート地点に向かいます。



卒検本番

スタート地点には既にバイクが止まっており、その脇で順番に待機します。

そして検定員から開始の声がかかり、いよいよ検定スタートです。

 

まずはバイクに乗るところからです。既に検定は始まっています。

最初にバイクの左側に立ち、バイクの周囲を確認します。

次に両手でハンドルに手をかけてバイクを垂直に立て、サイドスタンドを右足で上げます。

後方を確認しながら右足でバイクにまたがり乗車します。

 

そして、右と左のミラーを触ります

ミラーの確認・調整ということですが実際に動かさなくても大丈夫です。

触らないと減点5となるので、しっかりお触りしましょう。

 

乗車のルーティンを終えたら、ゆっくりと発進します。

コースを1周してから、順番に課題に向かっていきます。

 

急制動

最初は苦労した急制動も克服し、不安はありませんでした。

むしろ湿潤路面のおかげで制動距離が伸びたおかげで余裕を持って臨むことができました。

難なくクリア。

 

一本橋

一番の苦手課題。一番緊張しました。

落ちたら即失格というのがどうしても頭をよぎります。

深呼吸し、慎重に一本橋に乗ります。

うまく乗れたので変にゆっくり走ろうとせず、渡りきることを優先し、無事クリア

タイムは7秒ちょうどで減点無し。

 

クランク

続けて次に苦手な課題です。

慎重に慎重に進み、無事クリア。

今まで一番うまくいったかもしれません。

苦手の課題2つを終え、これで行けるぞという気になってきました。

 

S字

問題無し。

 

スラローム

ここまで来てパイロン接触で失格など御免です。

スピードは意識せず、安全に通過することを優先

結果、1秒超過の減点5でした。

 

坂道発進

問題無し。

 

踏切

問題無し。

 

すべての課題を終え、再びスタート地点に戻り、バイクを止めて検定終了です。

控室に戻り、他の受験生の走りを見ながら待ちます。

 

結果発表

全員が終了後、しばらく経ってから検定員が現れ結果を告げます。

 

「全員合格です!」

 

からす
やった!卒検一発で合格したよ!バイクに乗れるよ!やるじゃん、俺!

 

久々に興奮しました。


その後、諸々の手続きや説明を受け、卒業証書を受け取り、これにて普通自動二輪教習 終了です。

 

10時過ぎには教習所を後にし、その後二度と訪れることはないのですが、近くを通ると教習の時の思い出にちょっと浸ってみたりします。

超余談

ここからはまったくの余談です。

無事に免許を取得してバイクライフを楽しむようになってからしばらく経ったころ、通っていた教習所についてショッキングなニュースを発見してしまいました。

2008年12月18日(木) 10時42分
教習所内でバイク暴走、教習生が死亡

13日午前、石川県金沢市内にある自動車教習所で、検定試験中の大型バイクが暴走。路外に逸脱し、コンクリート壁に衝突する事故が起きた。バイクは転倒し、運転していた41歳の男性が死亡している。

石川県警・金沢西署によると、事故が起きたのは13日の午前9時5分ごろ。金沢市松村5丁目付近にある自動車教習所で大型自動2輪免許の卒業検定を行っていたところ、41歳の男性教習生が運転する大型バイクが暴走。路外に逸脱し、コンクリート壁に突っ込んだ。

バイクは転倒。運転していた男性は側頭部を強打して意識不明の状態となり、近くの病院に収容されたが、事故から約3時間後に死亡している。同署では関係者から事故当時の状況について事情を聞いている。

調べによると、男性はクランクを走行中に運転操作を誤って路外に逸脱。その後、バイクが急加速してコンクリート壁に向かっていったという。

事故が発生したクランクは下記の矢印の箇所と思われます。

わたしはこのクランクで散々脱輪や転倒をやりましたが、コース自体に問題があったとは思えません。

なぜ、この男性が脱輪後に急加速してしまったのかはわかりませんが、正常な判断や操作ができる状態でなかったのは確かでしょう。

3回目の卒業検定ということで過度の緊張やプレッシャーがあったのかもしれません。

そこで脱輪=不合格となったことでパニックになったのかもしれません。

そもそも技術的に未熟な状態で卒業検定を受けていたこと自体が問題だったのかもしれません。

 

バイクは事故にあったときの危険が非常に大きい乗り物です。

教習所のような狭く、本来スピードを出さないような場所であっても事故は起きますし、最悪命を失うこともあります。

この事実を教習生にしっかりと伝えることが重要だと思います。

これからバイクに乗ろうと思っている方も、今乗っている方も、今一度安全運転を心がけましょう。

 

最後に、亡くなった方のご冥福をお祈り致します。


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