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わたしも気がつけばこんな言葉が出る年齢になってしまいました。会社においてもそれなりの立場になり、部下を持つ身です。
んで、このご時世にどうしても避けて通れないのが部下の退職問題です。
そして、ここにどう向き合うかというのは部下からの評価に直結する非常に重要なポイントだとわたしは思います。
わたしは一度転職を経験しているので、辞める側と辞められる側、両方の考えがある程度はわかっているつもりです。
そんなわたしが考えるおじさんの心構えについてちょっと語ってみます。
目次
捉え方の違い
まず、あえて退職「問題」と書きましたが、実際ここからして間違っています。
問題というネガティブな言葉は辞められる側の勝手な視点であって、辞める側からすると新しい道へと進むポジティブな選択です。
別に辞めていく者に迎合する必要はないですが、問題という色の付いた言葉ではなく、定期的な人事異動と同じように必ず訪れる変化とだけ認識しておいた方が良いと思います。
この辺り、転職を経験していない、今の会社一筋というおじさんにはなかなか理解し難いところかと思います。
おじさんは若者の夢を邪魔してはいけない
結論を先に書いておきます。おじさんに必要な心構えはこれです。
おじさんは若者の夢を邪魔してはいけない
部下が辞めていくには様々な事情があります。
家庭の都合、別の業界へのチャレンジ、給与アップを求めて、等々。
中には今の仕事が嫌になった等のネガティブな理由もあるかもしれません。
ただ、どんな事情/理由にせよ、それを否定するのではなく、受け止めてあげることが大切です。
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部下は退職を申し出るまでに十分思い悩んでいる
わたしも経験したのでわかりますが、転職活動は非常にエネルギーを使います。
新たなステージに進む前向きな気持ちと同時に、今までお世話になった上司や同僚に対する後ろめたい気持ちを抱えています。
そんな中で、新しい道を切り開き、決断を下していきます。
要するに、上司に話をするまでに十分に思い悩んでいますし、話をした時点で結論は出ているのです。
従って、引き留めは無意味です。
実例
わたしが経験した実際の例です。多少フェイクあり。
入社1年目の若者が12月に退職を申し出てきました。
理由は、入社前からの夢があり、やはりそちらの道に進みたいというものでした。
そのための試験(難関!)にも合格し、お金の準備も済ませていると。
当時の課長(私の上司でもあります)とわたしの二人で話を聞くことになったのですが、そのときの課長の反応・対応に大いにギャップを感じ、正直がっかりした記憶があります。
課長は転職の経験が無くその会社一筋二十数年という方でした。課長という立場(部下が辞めると課長の査定にも影響あり?)もあったのだと推察しますが、ドン引きするレベルで全力で引き留めにかかります。
仕事の内容に不満があるなら対応を考える、1年もせずに辞めるのはあまりに早い、もう少しがんばってみてからでも良いのでは、等々。更にはいかにこの会社が良い会社かというところまで話が及びます。
わたしはと言うと、その若者の心中がなんとなくわかったのでとてもそんな言葉は出てこず、「辞められるのは正直しんどいが仕方がないなあ」という趣旨のことを言うだけでした。
そして、「おじさんが若者の夢を邪魔しちゃあいかんからなあ」という言葉が自然に出てきました。
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会社からすれば、課長とわたし、どちらが良いのかはわかりません。
退職を申し出た本人からはわたしの方が「いい人」であったと思いますが、見方によっては「冷たい人」かもしれません。
でも自分としては筋が通っていると思います。
夢を邪魔するおじさんたち ~THE 老害~
失礼を承知で言いますが、上記の課長はいわゆる老害です。
なぜ老害になってしまうのか。なぜおじさんたちは若者の夢を邪魔してしまうのか。
多分ですけど、年を取るとだんだん「守りに入る」からだと思います。
これまでの人生で積み上げてきたものがそのまま自分の支えになっているので、そこからはみ出るものをなかなか受け入れられなくなります。
はみ出ている若者を自分の知っている枠の中におさめておきたい。そんな心理が老害の根っこにあります。
でも、若者がそんな枠におさまるわけがありません。
若者の夢を応援する方法
わたしは老害にはなりたくありません。
高田純次さんが言っていた「年を取ってからやってはいけないこと」を意識して生きています。
すなわち、「説教」と「昔話」と「自慢話」です。
で、若者の夢を応援するのにおじさんはどうすればよいのか。
わたしは「何もしない」で十分だと思います。
何かアドバイスを求められたらその時は答えてあげればよいですが、それまでは何もせずに放っておけばいいんです。
若者は若者なりにいろいろ考えていますし、成功も失敗も自分で背負えばいいんです。
終わりに
まとめです。言いたいことは3つ。
- おじさんは若者の夢を邪魔してはいけない
- 若者は勝手に夢に向かって進むから放っておけ
- 高田純次を見習え
こんなスタンスで部下と接していればきっと老害になることはないでしょう。部下に好かれるかまではわかりませんが。
まあわたしは部下にはこう言ってますけどね。
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