冬の寒さとスギ花粉のピークが過ぎて、ようやくキャンプツーリングに行ける時期になりました。
2022年4月15日(金)~16日(土)で行ってきたキャンプツーリングの記録です。
計画:目的地

わたしは割と計画をきっちりと立てて、その計画を遂行していくことに快感を得るタイプなので、計画から紹介です。
目的地は、主に仕事の合間にGoogle Mapsでキャンプ場を探します。
表浜ほうべの森キャンプ場
当方現在は名古屋県民ですが、自宅から約100km、2時間ほどでたどりつける表浜ほうべの森キャンプ場を目指すこととしました。
キャンプ場を選んだ理由は、広々としているのと値段がお手頃(一泊2000円)、ほどよい距離、山より海な気分といったところです。
わたしはキャンツーに行くときはだいたい金~土で日程を組みます。
ぼっちライダーで混雑してうるさいキャンプ場が苦手なので必然的にこうなります。
今回も会社には所用として有給休暇を取得しています。

で、ついでに寄り道したいところが。
浜名湖佐久米駅
寄り道スポットは天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線の浜名湖佐久米駅です。
浜名湖畔にある無人駅です。なんでわざわざこんなところにと言うと、ゆるキャン△に登場するんですよね。
アニメだとSEASON2の第3話、原作マンガだと第5巻第27話 - 第28話。
冬になるとユリカモメの大群がたむろしていていい感じだと。
まあ冬ではないのでユリカモメはいないだろうと思いながら、聖地巡礼ってやつに興味があったのでこの際やってみることに。
そこから浜名湖をぐるっと回って、キャンプ場までだいたい150km、4時間程度と目算し計画策定。

計画:目的
何事も目的を持ってなんて言うと胡散臭いですが、今回は目的があります。
キャンツーへ行くこと
変な言い方ですが、キャンツーへ行くこと自体が目的の一つです。
昨年7月に潮岬へキャンツーへ行ってからだいぶ間が空いてしまい、禁断症状が出てきました。
新しいギアを試す
キャンツーへ行く度に反省して何かを買い足したり買い換えたりしていますが、今回は久々にテントを新しく購入しました。
テントと言うか、テントとコットが一体となったテントコット(帝都産業(TEITO)製)ってやつです。
これを試してみたい。
ちなみに前回まではBUNDOK(バンドック) のソロ ティピーとKingCampのコットを使用していました。
特にこの組み合わせに問題があったわけではないですが、新しいのを使ってみたくなったので。
全行程
こんな感じになりました。往路が140km、復路が100km、計240kmってとこです。
今回、行くかどうかギリギリまで迷いました。なぜなら天気が微妙だったので。
水曜までは快晴が続きましたが、木曜は雨。
予報では金曜は雨か曇り、土曜は曇り後晴れということだったので、意を決して出発することに。
ただ、雨ばかり気にしていたんですが台風1号の影響による風の方が大きな問題でした。
さて、朝9時、ADV150に荷物を積んで出発です。
ゆるキャン△聖地巡礼
名古屋の街中を下道で抜けるのはムダに時間がかかるので、さっさと高速に乗って、東名自動車道を東へ。
途中小雨がぱらつきましたが、特に問題は無く三ヶ日ICを降ります。浜名湖佐久米駅はすぐそこです。
11時頃に到着。
ユリカモメはいませんね。予想通り。
でもこのちょっと寂れた感じ、悪くないです。
鉄道の本数も少なく利用者も限られていると思いますが、目の前の東名を車がガンガン通っているので取り残された感が郷愁を誘います。
ちょっと早いですが、駅と癒着一体化した喫茶店「かとれあ」で昼食を取ることに。
ここも一昔前の喫茶店って感じで落ち着きますね。
駅のホームでユリカモメの群れを写した写真が飾ってあったので、店員のおばちゃんに聞いてみると、だいたい11月~3月くらいまで飛来しているとのこと。
ただ、今年は目の前の東名で工事をしていたのであまり駅の方までは来なかったのと、いなくなるのも早かったそうです。
東名の工事が2023年4月までなので、次の冬(2022年11月~)もどうかしらねえとのことでした。
いるのを期待してその頃にまた来ますよと伝えて、店を後にしました。

キャンプ場
どんよりした天気でしたが何とか雨には降られず、浜名湖畔の道を楽しんで、14時頃にキャンプ場へ到着です。
事前に予約していたので、受付はスムーズです。一泊2000円。薪一束300円も併せて購入します。
バイクは車の駐車場とは別に停める場所を用意してくれていました。防犯のために、道路から見えない場所に停めてもらっているとのこと。こうした配慮はありがたいですね。
キャンプ場内はどこでもテントを張っていいとのことです。
リヤカーを用意してあるので、それに荷物を載せて設営のための場所を決めにかかります。
バイクなので荷物はコンパクトにしているとは言え、それなりに容積・重量があるのでリヤカーは助かります。
この日は平日で天気もイマイチということもあり、他のキャンパーは5組ほどしかいなかったと思います。
皆ほどよく散らばっている中、芝生広場に設営します。
前回のキャンツーで林と言うか藪の近くに設営した結果、虫がひどかったので今回は離れた場所にしたのですが、今回はこれが裏目でした(後述)
設営:テントコット
場所を決めたら設営です。
テントコットはその名の通りテントとコットが一体となったものです。これを購入したのにはいくつか理由があります(ワンポールテントとコットとの比較で)
- テントとコット別々よりコンパクトになりそう
- テントとコットを別々に組み立てるより楽そう
- 風に強そう
- 自立式なので移動が可能
- 使っている人がほとんどいなそう
1の積載性については、クロスカブからADV150に乗り換えたため、積載方法が大きく変わったのもあります。
重量としてはテントコットが4.1kg、テント+コットが4.3kgなのでほぼ同じ。ただし1つにまとまっているか2つに分かれているかでは、前者の方がコンパクトにできそうです。
ADV150のメットインに入るかと期待しましたが、そのままでは入らず、フライシートを別にすることでねじ込むことはできました。
2の設営については、だいぶ楽になりました。元々のワンポールテントも簡単ではあったのですが、インナーテントを吊り下げる時などちょっと無理な姿勢を要求されることがありましたが、テントコットについてはそういったことはありませんでした。
設営と仕上がりの雰囲気です。
写真を撮ったりしていましたが、初めての設営でも30分ほどで完了できました。
前室はあまり広くないのでそんなに荷物は置けませんが、コットの床下スペースにそれなりに収納可能です。
なので、できればグラウンドシートを敷いておいた方がいいですね。
まったりタイム
飲み物(アルコール)と食料を調達に近くのスーパーへ。ちなみにこのキャンプ場はゴミは持ち帰りなのでゴミがかさばらないように考えます。
戻ってきて椅子に座って一息ついていると雨が降り出しました。
テントコットは前室があまり広くないので、念のために持ってきていたタープを設営。
タープの下で雨音を楽しみながら、ゴールデンウイークの計画を練り上げていました。
ちなみに本土最西端の神崎鼻(長崎県)を目指す予定。阪九フェリーを使えば本州最西端の毘沙ノ鼻も含めて三泊四日で行けそう。ここでもやはり計画を立てるのが楽しみです。
そうこうしているうちに雨も止んだので待望の夕食&焚火タイム。
わたしはソロキャンプでは料理はしないことにしています。
いろいろやってはみたものの、片付けの面倒さが受け入れられず、もっぱらインスタント・レトルトかスーパーの総菜で済ませます。
今回持ってきたのはコチラ。
夕食は芋煮の予定。なお、わたしは宮城県出身ですが母親が山形県の内陸部出身なので里芋・牛肉に醬油ベースの芋煮で育っています。
他、スーパーで購入した浜松餃子をつまみにバドワイザーで一人乾杯。
あとは焚火を眺めながらのんびりと過ごします。
なぜか寒い
シュラフ(寝袋)はモンベルのバロウバッグ#3(快適温度6℃、使用可能温度1℃)を持ってきていたのですが、これに入っていてもなぜか寒いんです。
気温はせいぜい10℃くらいだったと思うんですが。
シュラフはなんだか前より薄くなっているような気がしますが、そもそも前に使ったのっていつだっけ?というレベル。
たぶん2年以上、しまいっ放しだったので、へたってしまったんだと思います。
おかげで寒さに耐えながら夜を過ごすことになってしまいました。
暴風との戦い
適当に片付けて8時半頃にはテントに入りゴロゴロしていると、だんだん風が強くなってきました。
天気予報を見ると風速が7~9メートルとなっています。
若干の不安を感じながらも、疲れもあり寝ようとしました。
が、風はますます強くなり、テントやタープがバサバサと大きな音を立てています。
途中、バイクが倒れるんじゃないかと不安になったので、壁際に寄せておきました。
タープをしまっておくべきだったかと思いながらも時すでに遅し。
結局夜はほとんど寝られませんでした。
夜中2時頃のテント内の様子です。風の強さが伝わるでしょうか。
翌朝、4時半頃に外に出てみるとなかなかの状況に。
ロープ(張り綱)が2本、ペグから外れていました。夜半からバサバサうるさかったのはきっとこのせいでしょう。
更にそのロープが愛用のパチノックスの椅子に絡まって、椅子が凧のようにブワンブワンと宙を舞っている惨状。
まだ暗い中でしたが、ヘッデンを付けてとにかくタープをしまうことに。
しかし何が大変って、椅子に絡まったロープをほどくのがめちゃめちゃ大変でした。
がっちりと固結びのような状態で全然取れない。いっそロープを切ってやろうかとも思いましたが、悪戦苦闘の末何とか程いた頃には空が白み始めていました。
タープを丸めてテントの中にしまい込むと、風は強いもののそこまで恐怖を感じることはありませんでした。
テントコット自体はやはり風に強いと思われます(上述の3)
もういい加減うんざりしたので、そのまま撤収作業にかかります。
設営したのが風通しの良すぎる場所だったので大変でしたが、受付棟の辺りはうまく風がさえぎられていたので、とりあえずリヤカーに全部荷物を積み込んで移動。その辺でパッキングに取り掛かりました。
結局、朝7時に出立しました。
キャンプで泊まった朝、静かな空気になかで朝食を取ったりコーヒーを飲んだりする時間が好きなんですが、この日はそんな気力がありませんでした。
帰路
帰路も風との戦いです。
真横から風を受けてしまう場所では油断すると1車線持っていかれる感じです。
バイパスや高速なんかとても怖くて走れないので、豊川の快活CLUBに緊急避難することにします。昼近くなれば風も弱まりそうだったので。
読みたいマンガもあったので、11時頃までのんびり過ごし、風も弱まっていたので一部高速を使って帰宅しました。
反省会
全体的に、楽しかったものの反省点が多いキャンプツーリングとなりました。主に風対策。
風が強い時は行かない
とにかくこれです。キャンプ場の件もありますが、バイク乗ってて怖くて仕方ありませんでした。
荷物満載で横風を受けやすく重心も高くなっているから普段より更に風に弱くなっています。
せっかく休みを取ったんだから、キャンプ場予約したんだからと強行したのは良くなかったと思います。

風が強い時はタープはしまう
雨が降ってきたのでタープを張りましたが、雨が止んだ時点でしまっておくべきでした。
テントコットのみならそこまでひどくはならなかったはず。
風が強い時は設営場所に注意
今回、広場のような風通しが良すぎる場所に設営したのもダメージを大きくしました。
他の利用者の方は木の間や風除けになりそうな林の側に設営していました。
設営場所はよく考えなければダメですね。
道具はちゃんとお手入れを
シュラフの件です。圧縮した状態ではなく、ある程度ふわっとした状態で保管すし、定期的に外に出してやる必要があります。
これを怠っていたためにシュラフの保温効果を十分に得ることができませんでした。
これも5年前にヤフオクで入手したものなので、一度クリーニングに出そうかと帰ってきてから考えています。

荷物はもう少し減らしたい
これはキャンプツーリングの度に思っています。
持っていくものは最低限にしているつもりですが、それでもバイクに積んでみると結構な量になります。
荷物の重量バランスに注意
フィールドシートバッグに詰め込んでいくと一つにまとめられるのは良いのですが、かなりの重量となってしまいました。
リヤカーがあったからよかったのですが、持って歩くとなるとちょっとしんどい感じでした。
バイクの重心の関係からも、重いものはなるべくメットインに入れた方が良さそうです。
今回はメットインにシュラフを入れていましたが、テントコットを入れるだけでも3kgくらい変わってきそうです。

まとめ
いろいろ苦難も多かったのですが、総じて楽しいキャンプツーリングとなりました。
やっぱりバイクを走らせているのは楽しいですし、キャンプ場も手入れが行き届き快適でした。
久々の焚火も満喫できたし、やっぱり外で食べるメシはうまいですね。
また一つ経験値を積んだので、次回以降に活かしていきたいところです。

表浜ほうべの森キャンプ場のブログにこっそり載っています。