「サウンドバーって何?」
「そんなにいいものなの?買う価値ある?」
「SONY買っておけば間違いない?」
2021年、我が家はテレビの買い替えと共にサウンドバーを導入しました。半年ほど使用した感想を元にレビューしたいと思います。
なお、テレビとサウンドバーの組み合わせは以下のとおりです。いずれもSONY製品です。
サウンドバーとは
サウンドバーとは、テレビの前に設置する棒状のスピーカーのことです。
横幅約50~100cm、高さ10cm程度の製品が多いので、テレビの前や下の空いたスペースに設置できるのが特徴です。
筐体の中に複数のスピーカーユニットが内蔵されており、設置スペースを抑えながら迫力のサウンドが再現できます。
サウンドバーには、サブウーハーも含めすべてのスピーカーユニットを内蔵したワンボディタイプ、サブウーハーが別置きの2ユニットタイプがありますが、どちらもテレビとの接続はHDMIケーブル一本で済む手軽さがメリットです。
最近のテレビは薄型化、大画面化が進んだ結果、スピーカーが貧弱になっている傾向があります。
その不足分を補うのが外部スピーカーですが、複数のスピーカーを設置するのはややこしいしお金もかかる。
そこまで求めてはいないけど、ちょっとテレビの音声が気になるなあという一般ユーザにはサウンドバーが最適な選択肢と言えます。
メリット | 省スペースで設置可能。接続が簡単で導入しやすい。見た目がすっきり。比較的安価。 |
デメリット | 省スペース優先なので音質はそれなり(ただし一般的なテレビのスピーカーよりは格段に良い) |

HT-X8500を選んだ理由
2021年秋、それまで10年使ってきたテレビに不調が出始めたことから買い替えを検討し、SONYのブラビアを購入しました。
さすがに10年の進歩は素晴らしく、画面も40型から55型へと大きくなったことから画質には十分満足していたのですが、なんか音がしょぼいなあと感じました。
わたしは極端に音質にこだわる性質ではないと思ってはいるのですが、それでも気になりました。人の声が聞き取りにくいのと、低音が弱い感じです。
そこで調べてみると、同じような悩みが意外と多くあり、その解決策としてサウンドバーというものが良さそうだということを知りました。
最終的にSONYのHT-X8500に決定したのですが、その理由を紹介します。
ワンボディタイプであること
設置スペースを考えて、ワンボディタイプで検討することにしました。
2ユニットタイプの方が音質は良いのでしょうが、それよりサブウーハー別置きのデメリットの方が問題でした。
価格的にもワンボディタイプの方が安価です。
テレビ前にすっきり収まること
見た目をすっきりさせたかったので、テレビの前にすっきり収まることが重要でした。
具体的にはテレビの脚(スタンド)の間におさまる横幅であることが必要でした。
ブラビアX8550Hシリーズ55V型の脚の幅は89.7cmなので、それ以下ということになります。
ちなみにHT-X8500の横幅は89.0cmです。7mmだけ余裕があります。
HT-X8500の外形諸元
外形寸法(約):幅x高さx奥行き 890mm x 64mm x 96mm
質量(約): 3.1kg

接続が簡単であること
配線がごちゃごちゃしたり設定に手間がかかるのも嫌なので、極力接続が簡単であることが望ましいと考えていました。
まあこれはだいたいのサウンドバーがそうでしたが、HDMIケーブル一本で済みます。
我が家はテレビとHDDレコーダのみで、ブルーレイディスクプレーヤー等の外部入力機器は無いのでシンプルです。
SONY公式の接続方法は以下を参照。
SONY製品であること
テレビがSONY製であったので相性を考慮しSONY製品を優先しました。
メーカー、ブランドに対する信頼や好みはそれぞれあると思いますが、わたしの中ではSONYは信頼あるブランドです。

手ごろな価格であること
SONYストアで約4万3000円。Amazonや楽天では4万円を切ってくることもあります。
他メーカ製品やSONYの他の製品と比べても、HT-X8500が最も価格と機能のバランスが優れていると判断しました。
わたしがAmazonで購入した際は3万9000円ほどでした。
実物で音声を確認できたこと
これはもうある程度当たりをつけてからのことでしたが、名古屋のSONYストアで実物を確認できました。
そこで実際にHT-X8500から出力される音声を聞いて、これはテレビのスピーカとは全く違うということが体感できました。
特に低音の迫力が段違いです。
HT-X8500の特徴
SONYの製品ラインアップを見ると、ワンボディタイプは3つのモデルがあり、その中で真ん中のモデル、いわゆるミドルレンジという位置付けです。
HT-A7000 > HT-X8500 > HT-S200F
わたしはオーディオマニアではないので、細かい製品仕様や機能については公式ページを参照ください。

いいとこころ
選んだ理由と被るところが多いのですが、これはつまり、期待通りのものであったということです。
テレビ前にすっきりと収まった
テレビの脚(スタンド)の間89.7cmに対してHT-X8500の横幅は89.0cmということで7mmの余裕があるはずですが、実際に収まるかは若干不安がありました。
設置したところ、ホントにジャストフィットというくらいきれいに収まりました。隙間はきっちり7mmでした。
見た目がすっきりというのはポイント高いです。
接続が簡単・配線がすっきり
付属のACアダプターで電源を繋ぎ、同じく付属のHDMIケーブルでテレビと接続するだけです。
配線が2本だけなので非常にすっきりとしています。
注意点として、テレビ、サウンドバーいずれも「eARC/ARC」対応HDMI端子を接続します。
HT-X8500側はHDMI入力端子はシールで塞がれているので間違うことは無いでしょう。
接続後はテレビ側で自動でHT-X8500を認識して設定画面がポップアップするので、何も迷うことはありませんでした。
テレビの電源ON/OFFに連動してHT-X8500の電源もON/OFFされるので、接続していることを意識することもなくなります。
音質が劇的に改善した
見た目はどうあれ、結局一番気になるのは肝心の音はどうだったのかということだと思います。
結論から言うと、HT-X8500を導入してテレビの音質は劇的に改善しました。
まず、低音が明らかに違います。低音のレベルを3段階で設定できるのですが、一番弱くしても映画や音楽の迫力がまったく違います。
ニュースやドラマ、バラエティでの人の声がだいぶ聞き取りやすくなりました。
スポーツ番組では画面全体から音が出る感じがあり、臨場感が増しています。Vertical Surroundってやつですね。
いわゆる映画館のような大迫力!という方向で音質を改善してくれる製品です。

気になる点
低音が強すぎる
これはメリットの裏返しということになってしまうのですが、低音がかなり強く出ます。
慣れるまではテレビで効果音や音楽が流れる度に、ベース等の低音が気になり、「これ何の音?」と家族で顔を見合わせていました。
結局、低音出力のレベルを一番弱くして使っています。
慣れた後はこれくらいが丁度いいなと思ってはいますが、人によっては気になるかもしれません。
リモコンがわかりにくい
リモコンのボタン配置は以下の写真のとおりなのですが、パッと見て何が何だかわかる人はいるのでしょうか?
取説を見てもわかりにくいです。
最初はいろいろいじっていましたが、結局以下のような設定に落ち着いて、HT-X8500のリモコンはほとんど出番が無くなってしまいました。
そんなに頻繁にリモコンは使わないことを想定しているような気がします。いろいろなモードや機能があるのに使いきれない感じがちょっと残念です。もったいないというだけで別段困ってはいませんが。
設定
・Vertical Sound:ON
・モード:オートサウンド
・低音レベル:-1

買ってよかった?
買ってよかったと思います。4万円弱という金額は判断が分かれるかもしれませんが、わたしとしては値段に見合った価値が得られていると考えています。
HT-X8500は総じてコスパがよいサウンドバーと言ってよい思います。あと、見た目も好み。
- テレビのスピーカーの音に何となく不満がある
- オーディオに詳しくはないので、手軽に音質を改善したい
- コスパ重視
こんな方には、初めてのサウンドバーとして非常にオススメな製品だと思います。
