念願のバイクを手に入れ、早速近くを走ってきました。小一時間もすればだいぶ操作にも慣れて運転に余裕が出てきたことでしょう。
そうしたらきっと、もう少し遠くまで走ってみたくなっているはずです。
バイクの醍醐味。ツーリングに繰り出すわけですが、いきなりがっつり遠くまで出かける前に、通称プチツーリングで予行演習をしてみましょう。

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プチツーリングで身に付けたいこと
自動二輪の免許を取得して、バイクを手に入れてから1~2週間くらいの状態を想定しています。
バイクの楽しさを噛み締めつつ、今後のツーリングに向けて経験値を積んでいく段階です。
ドラクエ3だったらロマリアに着いた辺りでしょうか。
プチツーリングで身に付けておきたいのは、いずれツーリングで必要になる内容です。具体的には以下。
- 目的地設定とルート検討のやり方
- ナビを使って目的地へたどり着く
- 知らない道を走る経験
- 自分が好きな道や風景の把握
- 自分の技量や体力の見極め
- 距離と時間の把握
それぞれ解説していきます。

ところで、ツーリングマップルは買いましたか?まだの人は早く買いましょう。
目的地設定とルート検討のやり方
目的地の考え方
ツーリングの第一歩は、目的を定めることから始まります。
なのでバイク乗りは常にバイクに乗る目的を探しています。
目的のパターンは、だいたいこんな感じに分類できると思います。
- 観光(観光地、名所、温泉等)
- 飲食(有名店、ご当地名物)
- 目的地への到達そのもの
- 走りたい道
1と2は普通の旅行でもある話なので割愛します。バイクで特徴的なのは3と4です。
目的地への到達そのもの・・・困難な場所をあえて目指し、到達したこと自体を勲章として誇示するマッチョイズムの極致(誉め言葉)がこれです。
わざわざ行こうと思わなければ行かないような場所で、インパクトのある場所が選ばれやすいようです。
一番わかりやすいのが日本最北端 北海道宗谷岬ですね。わたしもいずれは目指したいと思っています。
宗谷岬に限らず、岬というのはいい感じに距離があって人が少ないエリアにあるのでオススメです。灯台もロマンあります。
バイク乗りは基本的に先っぽが大好きです。能登半島最先端とかゾクゾクしますね。
その他、山奥のダムなんかもアリですね。
また、○○一周(琵琶湖とか、△△半島とか)もこの類です。
走りたい道・・・バイクは単なる移動手段ではなく、乗ること自体、走ること自体が楽しいのでこういう発想が出てきます。~を走ってみたいというように言語化されます。
「絶景ロード」や「快走路」といった謎の単語はバイクに乗りだしてから初めて認識しましたよ。
有名なのはビーナスラインや阿蘇スカイラインでしょうか。いわゆる観光道路が多く含まれます。
わたしにとっては「走っていて気持ちのいい道」ということになります。好きなのは海・川・湖沿いや、軽い林道など、自然を感じられる道です。
ちょっとくどくなりましたが、こうした観点でツーリングマップルとにらめっこして目的地を考えてみましょう。
たぶん、10個くらいは簡単に出てくるんじゃないでしょうか。バイクに乗ってどこ行こう?なんて悩むことは無いはずです。
まずは近くから始め、徐々に遠くを目指しましょう。
納車後1~2W程度であれば、片道20km程度で考えてみましょう。
ルートの考え方
目的地が決まったら、そこまでのルートを考えてみましょう。
(目的が上記4.走りたい道の場合は、逆にそこを通って行ける目的地を更に探すことになるかもしれませんが、それもまたヨシ!です)
これもツーリングマップルを大いに活用します。
地図を眺めていると、目的地へのルートは主要幹線道路の他にもいくつもパターンがあることに気が付くはずです。
目的地へ向かって最短で移動するのも良いですが、そこはほら、せっかくバイクで向かうのだから道中を楽しみたいじゃないですか。
なので、「近くて早い道」より、「遠くても爽快な道」を選びたいですね。
地図上のコメントを参考にしながら楽しそうな道を考えてみましょう。
Google Mapsで計画を立てる
目的地とルートが定まったら、Google Mapsで経路を入力し、距離と時間を確認します。
自分の考えている距離や時間と合っていればそれでよし、過不足あれば適宜調整します。
面白そうなところやややこしそうな道は事前にストリートビューで雰囲気を確認しておいた方がいいかもしれませんね。

バイクでナビを使ってみよう
初めての目的を目指すにはカーナビがあると便利ですね。
お、こんなところにバイクのナビについての記事がありますね。
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今のうちにバイクでナビを使うことに慣れておいた方がいいと思います。
運転中、車ほどナビの画面をしっかりとは見ていられないので、意外とナビの案内通りに進めなかったりします。
バイクに慣れないうちは車線変更ひとつ取ってもなかなか難しいですからね。
ナビアプリ(スマホ)も、自分に合った設定やルート案内を見つけておくことも重要です。
なお、40~50kmくらいの距離であれば、外部からのスマホへの電源供給は無くても何とかなりますが、この先さらに遠くへツーリングへ出かけることを考えるとバイクからの電源取り出しは考慮しておいた方が良いでしょう。
知らない道を走る経験
知らない道をバイクで走るのは楽しいですか?それとも不安ですか?
わたしは正直両方あります。
バイクに乗って5年以上が経った今でもです。5:5が8:2くらいにはなりましたが。
幹線道路や交通量の多い道は行き先がはっきりしていて別段不安はありませんが、一方で走っていて何も楽しくありません。
主要地方道や農道、林道など交通量が少ないと快適に走れるのはよいのですが、この先どうなっているんだろうという不安がどこかにあります。
でもその不安すらもだんだん楽しめるようになってきます。
知らない道、初めての道、見たことのない景色や風景の中を走っていると、「なんか俺ってすごいかも?」という錯覚を感じるようになってきます。
でも、バイクなんて自己満足の世界なんだからそれでいいんですよ。

自分が好きな道や風景を見つけよう
上述の「走りたい道」と関係しますが、自分が好きな道や風景を見つけると楽しみが広がります。
知らない道を走って、初めての景色を見ているといろいろな発見があります。
同じ道でも、車ではなくバイクに乗って走ると新しい気付きがあったりします。
そうして経験を積んでいくうちに自分の好きな道や風景が何なのか気が付くことができます。
それはおしゃれな街中かもしれませんし、山を駆け上がるワインディング、湖岸沿いの爽やかな道、自然溢れる林道、いろいろあるでしょう。
灯台や橋、ビルなどの巨大建造物が好きな人もいれば海や山、森林といった自然の風景が好きな人もいるでしょう。
そしてまた、見たことのない景色のためにバイクを走らせるという正のフィードバックが生まれます。極めて健全です。
自分の技量や体力を見極めよう
バイクは危険な乗り物です。
ちょっとしたことでバランスを崩しますし、事故にあったときの身体へのダメージが非常に大きいものがあります。
なので、車以上に安全運転に気をつけなければなりません。
安全運転の基本として、自分がどこまでできるのかをしっかり認識しておく必要があります。
例えば、道を誤ってUターンしたいと思った時、どれくらいの道幅やスペースがあって、どれくらいの時間があればできるのか。
自分の力量で対応できないような狭いスペースでやろうとすると危険が増します。
一度でUターンしきれず、もたもた切り返そうとしている間に車がやってきて、焦って転倒なんてごく普通にあり得ます。
こういった事故を防ぐために、自分ができる限界をしっかりと見極めておきましょう。
技術的な面もですが、どれくらい続けてバイクに乗っていられるのかというのも重要です。
疲労が集中力の欠如につながり、操作ミス、事故を誘発しかねません。
無茶をしないというのが最大の安全運転です。
なので、最初は近くから、だんだん遠くへというステップが大切になってくるんです。

距離と時間を把握しよう
実際に1時間でどれくらいの距離を走れるか、というのを把握しておきましょう。
バイクの場合、車より小まめに休憩をとる必要がありますし、休憩の時間も長くなりがちです。
ヘルメットやグローブの着脱だけでもそれなりに面倒ですからね。
休憩時間も考慮してどんなものか、今後の計画を立てる際の指標とすることができます。
到底時間内にたどり着けないような無茶な計画を立ててしまうと悲惨ですよ。

わたしの最初のプチツーリング
2016年11月20日(日)にクロスカブ納車。
11月23日(水)に25kmほど慣らし運転をしてきました。
そして26日(土)に最初のプチツーリングに出かけています。
当時わたしは石川県の金沢市内に住んでいたのですが、目的地は湯涌温泉と定めました。
興味はありながらも、近くなのでいつでも行けると思ってなかなか行かない感じの場所です。
そしてルートに、県道209号線を組み込みました。これは軽めの険道で自動車ではなかなかのクネクネと狭隘区間があります。
自動車では絶対通らないでしょうね。これが走りたい道ということになります。
朝9時。クロスカブにスマホナビをセットしてスタートです。
まずは走りやすい県道10号(地図の下の方の真っ直ぐな道)から湯涌温泉を目指します。
20kmの道のりを40分ほどで走って湯涌温泉へ到着。
適当にぶらついて適当に温泉に入ります。目的その1、完了。
その後、いよいよ険道209号へ。
予想以上のクネクネ道です。車は全く通らず、呑気にカブを走らせました。
この時はまだまだ操作も未熟でだいぶゆっくり走っていたと思いますが、それでも走る楽しさを十分に味わうことができました。
バイクに乗ってよかったという想いを噛み締めていました。
そしてナビを頼りに、道に迷うことも無く昼には無事に帰宅。
走行距離は44kmでした。
まとめ
誰でも最初は初心者です。
今では高速をぶっ飛ばして1日500km走るようなおじさんも、最初は50km走るのも大変だったかもしれません。
でもそこからのステップアップ、成長が楽しいんです。
本記事がこれからバイクに乗ろうと思っている人の参考になると幸いです。
ベテランバイク乗りの方は、バイクに乗り始めた頃のことをちょっと思い返してみませんか?

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