今時の車はカーナビ装備が当たり前ですが、バイクはどうでしょうか。
ノーマル状態では当然ナビなど付いていないので、必要であれば別途用意する必要があります。
果たしてバイクにナビは必要なのか?
メリット/デメリットは?
ナビによって得られるもの/失うものは?
考えていきたいと思います。
目次
バイクにナビは必要なのか
これはバイクに対する考え方が人によって千差万別なので、必要かどうかと問われると意見が割れると思います。
バイクというのは趣味性100%の乗り物なので、どこに価値を感じるかはホント人それぞれなんです。
バイクにナビなど邪道!という人もいれば、便利なものはどんどん使うよという人もいるでしょう。
なので、必要かどうかは「人による」としか言えません。
そもそも必要性を問うこと自体が無意味ということです。
ただし、自分と異なる考えの人を否定するようなことはしたくないですね。
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バイクにナビはあった方がいいのか
必要性は答えられませんが、ナビは「あった方がいい」です。
取り付けておく、あるいは使えるようにしておくことで「ナビ有り」と「ナビ無し」の両方のスタイルでバイクを楽しむことができます。
後述のデメリットはありますが、それよりもメリットや利便性が圧倒的に勝ります。
バイクに乗っている人はあえて不便を楽しむ気質の人が多いと思いますし、わたしもその気がありますが、そこまでドMでもありません。
バイクにナビをつけるメリットと得られるもの
さすがにカーナビって何?って人はいないと思うので、バイク目線でのメリットを考えてみます。
ツーリングが快適になる
ツーリングって、行ったことない場所、走ったことがない道を目指すことが多いと思います。
知らない場所を走るという観点ではナビは便利です。ツーリングが超快適になります。
道案内はもちろん、どういう道を走るのか、今どこにいるのか、どれくらい時間がかかるのか、といった情報を常に把握できるので余裕が生まれ、結果的に安全性が高まります。
ナビの対抗となるのはツーリングマップルに代表される紙の地図ですが、これを見るには停止してイチイチ取り出さなければなりません(タンクバッグ等に固定するやり方もありますが)
この手間よりは、ナビ画面を片手で操作する方が遥かに簡単です。
思いがけない発見がある
ナビの地図画面で、行く前には気がつかなかった面白そうなスポットが見つかったりします。
気さくな寄り道もバイクの醍醐味ですよね。
気になる建物や地形があったときに、地図画面で名称を確認できることもあります。
限界までツーリングを楽しめる
ツーリングは時に時間との戦いです。
15時までには帰らなきゃないけど、せっかくここまで来たからあそこも行ってみたいなあなんてことがあるはずです。
そうしたときにナビがあると時間がある程度読めるので、寄り道の算段が立ちます。
つまり、ギリギリまで時間を使えるようになります。
デメリットと失うもの
とは言え、ナビを使うことによって失うものもあります。だいたいがメリットの裏返しになりますが。
安全性
メリットで書いた安全性とは違う意味です。
知らない道を走るときについついナビ画面の方にばかり目線が行ってしまし、周囲の状況把握がおろそかになる場合があります。
ナビの取り付け場所によっては目線の動きが大きくなり危険性が増すこともあるので、ナビの画面を見過ぎないように注意しましょう。
イヤホンやインカムにBluetoothで音声案内を飛ばすのもアリですね。
見た目がイマイチ
バイクにナビを付けるとはっきり言ってダサくなりますよね。
ハンドル周りがごちゃごちゃしているのが嫌いな人もいると思います。
お金がかかる
バイク専用ナビにしろ、スマホをナビに使うにしろ、多少はお金がかかります。
どうにかしてバイクに固定しなければなりませんし、長時間のツーリングに耐えるには電源の取り出しが必要です。
冒険感が失われる
デメリットの最大のものはこれですね。
ナビがあると快適なのは間違いないんですが、言い方を変えると、ナビの案内通りに走っているだけで目的地にたどり着けてしまいます。
バイクに乗りたいと考え始めた時、「バイクで冒険したい!」という気持ちをみんな持っていたはずです。
その冒険したいという気持ちに反してしまうんですよね。
バイクにナビは不要!という意見の根底にはこれがあると思います。
賢いナビの使い方
デメリットもいろいろ書きましたが、わたしはスマホをナビにしてしっかりと使っています。
楽しさと利便性を両立させるためにこんな使い方がオススメです。
出発前はツーリングマップル、出発したらナビ
目的地やルートを考えるときはツーリングマップルを使います。
やはり紙の地図は全体を把握するのに便利ですし、ツーリングマップルはバイク乗り向けの情報が豊富なので、妄想が膨らんできます。
そこで目的地や寄り道したいところを定めたら、ナビでルートを設定して出発します。
あえて遠回りだけど景色のいい道や山道を設定してもいいでしょう。
帰りだけナビを使う
これはたまにやりますが、行きはナビを使わずに目的地を目指します。
ツーリングマップルでだいたいの道を考え、頭に叩き込んで出発します。多少迷ってもそれも楽しみの一つです。
何やかんやで目的地に到着して満喫したら、帰りはナビを使います。
来た時と同じ道になれば自分のルート選択は当たってたなあといい気分になりますし、違う道を走るならそれはそれで楽しいものです。
専用ナビか、スマホか
バイク用のナビについては2つ選択肢があります。
専用のバイク用ナビか、スマホのナビアプリを使うか。
わたしは圧倒的に後者をオススメします。
スマホのナビ利用について以下記事にまとめていますので、読んでみてください。
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スマホホルダー選びのポイント
バイクにスマホを取り付ける際はバイク用のスマホホルダーを使用しましょう。
Amazon、楽天、あるいは2りんかん等のバイク用品店でもいろんな種類があります。
しかしスマホホルダーと言っても種類があり過ぎるので、選び方のポイントを紹介します。
スマホの固定方法
だいたい以下の3パターンに分類できます。一般的に、固定の頑丈さと取り付け/取り外しやすさは反比例します。
①クランプタイプ
最も基本的な、スマホを四辺のアームで挟み込んで固定するタイプです。取り付け・取り外しが簡単にできるのがポイントです。
一方でスマホは常にむき出しなので防水タイプが必須。段差等の衝撃でスマホが飛んでいく危険性もあるので命綱を付けておきたいところです。
②ワンタッチタイプ
最近流行ってきているタイプです。スマホの裏側とバイクのそれぞれに固定用のパーツを取り付けることで、スライドさせたり回転させたりするだけのワンタッチで取り付け/取り外しが可能です。
比較的高価な部類になります。クアッドロックが有名ですね。衝撃吸収ダンパーが優秀らしいです。
わたしはスマホに何かつけるのが嫌なので使いませんけども。
③ポーチタイプ
安全性、防水性を求めるならこちらになります。スマホをケースに収納する形になるので雨を気にする必要がありません。スマホ脱落の危険性も限りなくゼロに近いと言えるでしょう。
しかしデメリットも多いのも事実です。
取り付け、取り外しが面倒です。電源ケーブルを指す場合には特にひどくなります、
構造上、密閉されるため熱が逃げず、夏場はすぐにスマホが熱暴走に陥ります。
画面が見づらく、操作しにくいのも微妙です。
バイクへの固定方法
スマホホルダーをバイクにどう取り付けるか、です。マウントとも言います。
①ハンドルマウント・バーマウント
もっとも一般的な方法です。
バーハンドルタイプのバイクなら直接取り付け可能です。
セパハン(セパレートハンドルの略)等の場合はマルチバー(マウントバー、クランプバー等の呼び方あり)が必要になる場合があります。
取り付け方はシンプルなので、迷うことは無いと思います。
②ミラーマウント
ミラーのねじに共締めするタイプです。ほとんどの車種に取り付けできますが、ハンドルにミラー用ホルダーがついていなければなりません。
ミラーを一旦外す必要があるので、取り付けはちょっと手間です。
直接スマホホルダーが付いているタイプは少なめです。ミラーマウントでマルチバーを付けて①のバーマウントタイプを取り付ける方が汎用性が高いと思います。
③ボルトマウント
これはちょっと特殊で、後述のRAMマウントくらいしかないと思います。
ボルトが刺さる場所ならどこでもいけます。
オススメはRAMマウント
スマホホルダーは8種類くらい試しましたが、わたしのオススメはRAMマウントです。
RAMマウントとは
RAMマウント(RAM MOUNTS)とは、アメリカのRAM MOUNTS社が販売しているスマホやカメラなどを固定するためのマウントシステムの総称です。
頑丈で信頼性が高く米軍でも採用されているそうです。
RAMマウントシステムは、3つのパーツを組み合わせて使用します。
ベース部
バイクに取り付ける部分です。上記のバーマウント、ミラーマウント、ボルトマウント等様々なタイプがあり、取り付け場所の自由があります。
先っぽのボールが出てさえいれば良いです。
アーム部
マウント部とベース部の間のパーツです。長さはいろいろあります。
上下の穴にベース部とマウント部のボールを挟んで、ねじで固定します。ボールジョイント構造のおかげで可動域が確保され、柔軟なセッティングが可能となります。
マウント部
機器を取り付ける部分です。
スマホの場合は、Xグリップを使用します。最近のスマホは大型化しているのでLサイズがベターです。
換装すればGoProやデジカメも取り付け可能です。
オススメの理由
取り付け・取り外しがシンプルで簡単
X字の形をしたアームにスマホを挟むだけで固定できます。
充電部をふさがないのもポイントです。
これでホントに大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、非常に強力に固定されます。多少の段差や衝撃があっても外れません(一部例外有り)
とは言え、心配性の私は命綱(ストラップ)を付けていますが。
ポジションを自由に決められる
ボールジョイント構造のため、ポジションをかなり自由に決められます。
ねじが大きく手で回せるため、バイクに乗りながらでも微調整が可能です。
スマホの向きも縦横斜め自由自在です。
デメリット
デメリットも正直に伝えるのがこのブログのいいところです。
高い
ベース部、アーム部、マウント部の3つのパーツを購入する必要があるので割高です。
組み合わせにもよりますがだいたい8000円くらいします。
ちなみに私が使っているのはコチラ。
ゴムが劣化する
非常に強力に固定と書きましたが、実は一回だけスマホが外れて吹っ飛んだことがあります。
道路に大きな段差がありスピードを落としきれずに差し掛かった際に衝撃で外れました。
2年半くらい使っていたので、Xグリップの先についているラバーキャップが劣化してしまっていたせいだと思われます。
交換用のパーツがあり、これもまたいい値段しますが、2年くらいで交換した方が良さそうです。
取り付け例
最後に、実際に取り付けている様子です。
クロスカブ
ADV150
無料でスマホナビを運用する方法
中古スマホとpovo 2.0でスマホナビを実質無料で運用する方法があります。
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まとめ
長くなりましたが、バイク用のナビについてまとめてみました。
上手く使えばバイクの楽しみを大きく広げてくれる便利なツールです。